カサ・バトリョ(Casa Batllo 建設期間:1904年~1906年)

カサ・バトリョ

「カサ・バトリョ」は、ユニークな作風のガウディ建築の中でもずば抜けて個性的な建物です。

この建物は、繊維業で財を成したバトリョ家の建物を増改築したものです。

とはいえ、外観が個性的な形で完全にリニューアルされたので、完成当時は大きな注目を集めました。

外装・内装ともに、地中海のブルーを基調にしていて、ファザードは紫や緑、黄色などの色が混ざった鮮やかな330ものセラミックタイルで覆われています。

バルコニーのは骸骨のような形をしており、出窓には植物の頸骨を象ったモチーフが使われています。

全体的に生命力が溢れた印象で、夜になると外壁のタイルが輝きます。

その光景は幻想的で、カサ・バトリョは夜景も有名になっています。

これらの邸宅の主要な装飾は、ガウディの愛弟子、ジュセップ・M・ジュジョールによるもので、彼の卓越した色彩感覚がガウディのデザインで一層際立っています。

内装もまたブルーを基調としていて、地中海のうねりを感じさせるなめらかな階段や天井の造りは傑出しています。

家具や扉、そして取っ手部分など、内装部分は全てガウディがデザインしました。

木製のベンチですら柔らかい印象で、人々を安らかな気持ちにさせてくれます。

カサ・バトリョの隣には、モデルニスモの傑作、プーチの「カサ・アマトレール」、更にモンタネーの「カサ・リェオ・モレラ」があり、カサ・バトリョ周辺は見どころ満載です。

インフォメーション

■カサ・バトリョ(Casa Batllo)
住所:Passeig de Gracia, 43, 08007 Barcelona
電話番号:932 16 03 06
最寄駅:地下鉄2/3/4号線「パッセイグ・デ・グラシア(Passeig de Gracia)」 徒歩1分
開館時間:9時~21時
入場料:20.30ユーロ(学割:16.30ユーロ)

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