パルマ大聖堂の修復(Catedral de Palma 修復期間:1903年~1914年)
スペイン・マヨルカ島にあるパルマ大聖堂は、13世紀~17世紀に建築作業が進められた壮大なスケールの聖堂です。
1903年に、ガウディは当時のパルマ大司教ペレ・カンピンスからその改修工事を依頼されました。
ガウディが担当した部分は全体のうちの一部です。
聖歌隊席・祭壇などの配置変更、そして聖歌隊席の壁画や説教台、天蓋のデザインです。
この中で、デザイン関連の仕事は、主にジュセップ・M・ジュジョールが担当しました。
部分的な改修とはいえ、ガウディはここで様々な試みをしています。
最もガウディが力を注いだのは、ステンドグラスです。
彼は、ステンドグラスにより立体感や躍動感を出すために、元々あったステンドグラスを取り外しました。
そして、自らが発展させた新しい方法でデザインを一新したのです。
これらのステンドグラスは、光が挿しこむと見事に輝き、現在も人々を最も魅了する部分になっています。
中央にある三位一体をモチーフにした天蓋やシャンデリアなどには、ガウディによって新しく電灯が導入されました。
聖歌隊席の手すりなどには、ドラゴンの彫刻が見られます。
ガウディのシンボルともいえるデザインをここにも見ることができます。
1914年、ガウディは教会側の意見の食い違いにより工事から手を引きましたが、彼の手掛けた場所は現在も残っており、観光客を惹きつけるマヨルカ島人気のスポットになっています。
インフォメーション
■パルマ大聖堂(Catedral de Palma)
住所:Plaza de La Seu, S/N, 07001 Palma de Mallorca
電話番号:971 72 31 30
開館時間:
6月~9月:10時~18時15分(月~金)10時~14時15分(土)
11月~3月:10時~15時15分(月~金)10時~14時15分(土)
4/5/10月:10時~17時15分(月~金)10時~14時15分(土)
入場料:4.00ユーロ