ムデハル様式

ムデハル様式

ガウディが初期の作品「カサ・ビセンス」や「エル・カプリッチョ」などで多用していた様式はムデハル様式です。

華やかさが際立つこの様式は、モデルニスモのムーヴメントとも相性がよく、多くの建築家が取り入れました。

ムデハル様式は、スペイン各地で見られる、イスラム建築に影響を受けたスペインの建築様式です。

壁にきれいな幾何学模様を貼りめぐらせたもので、素材として主にタイル、レンガ、石膏などが使われました。

スペインは、8世紀から15世紀にかけてイスラム教徒に支配されていました。

そして、その当時のイスラム教徒たちが現地の建築現場に雇われ、イスラム教独自の様式を取り入れていったことから、キリスト教建築とイスラム教建築が次第に融合していきました。

レコンキスタの時代が終わり、再びキリスト教国家になってもイスラム建築の影響は引き継がれていきました。

そして、イスラム世界にはない個性を持った、スペインのみに見られる建築様式に発展していったのです。

ガウディは、自分の建築スタイルを求め、学生時代からムデハル様式を研究していました。

その中で、ムデハル様式を彼なりに解釈して建築されたのが「カサ・ビセンス」や「エル・カプリッチョ」です。

ガウディは後年、ムデハル様式に違和感を持ち、やがてその様式を取り入れなくなりましたが、生涯にわたり彼に影響を持ち続けた様式であることは間違いありません。

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